仙台市青葉区立町にある女性専門の鍼灸マッサージ院、愈鍼アネックス小泉です。
前回はアトピーの東洋医学的な捉え方を書きました。
今回は自律神経とアトピーという一見、全く関係がなさそうな二つの関連についてのお話です。
自律神経ってどんなもの?
何度かブログで取り上げている自律神経。交感神経と副交感神経とがあり健康な時は、交感神経と副交感神経がうまく切り替わりながら過ごしています。心臓が動悸もなく定期的に脈打つのも、ご飯を食べて消化されて行くのも自律神経がしっかり働いているから。自律神経について詳しくはこちらのブログをご覧ください。
現代人は副交感神経が優位
現代の生活は、様々な要因から副交感神経が優位になりやすいと言われています。副交感神経が優位になるとリンパ球が増えます。子供の頃に、外で遊び、砂や土にまみれることは、適度な運動をし、紫外線を浴びて交感神経を刺激すること。こうすることでリンパ球は増えずアレルギー反応は少なくなると言われます。逆に外で遊ばないということは、運動不足になり、紫外線にも当たらない。副交感神経が優位な状態が続くことでリンパ球が増えてアレルギー反応が強くなってしまいます。その他にも、排気ガス、建築資材等に使われる有機溶剤、運動不足などアレルギー症状が増す要因に囲まれて過ごしているのが現代人とも言えます。
どうすればアレルギー体質から抜け出せる?
アレルギー症状は、かゆみ痛み発熱鼻水など、身体に異物が入ってきたことを知らせる免疫反応。少しずつ身体がその異物をうまく処理できるようになることでアレルギー症状は出なくなります。なので、アレルギー症状が出たから、その症状を抑えるために薬を服用したり塗ったりするのは功を奏さないことがあります。したがって、アレルギー治療の本質は、リンパ球体質を改善させることにあります。排気ガスの吸入を避ける、有機溶剤の吸入を避けるのはなかなか厳しいことも多いかもしれませんが、運動不足を解消するために運動をする、きびきびした生活を送る、甘いものを取らない、肥満を解消するなどできることから始めるのが良いと思います。
アトピーはアレルギー疾患の一つです。複数のアレルギー症状をお持ちの方が少なくありません。長期に渡って症状がある場合、生活環境や体質、今まで使ってきたお薬など複合して治りづらくなっています。愈鍼アネックスでは一つ一つのことを紐解いていきます。症状を治らないとあきらめずに、体質を変えることで症状が少しずつ改善して行くことが多いです。