仙台市青葉区立町にある女性のための鍼灸マッサージ院、愈鍼アネックスの小泉です。
仙台にも桜前線が近づいてきましたね。通勤路に公園があり、桜のつぼみが日に日にピンク色になっていくのを毎日見ていると、開花がとても楽しみです(^^)
前回、前々回のブログで経絡鍼灸治療の施術の考え方をお伝えしました。
今回は実際にアトピー性皮膚炎の経絡鍼灸治療的な考え方をお伝えしようと思います。
経絡鍼灸治療的にアトピー性皮膚炎は、皮膚の表面または近くで熱の停滞をしています。この熱の停滞はなぜ起こるかというと、身体が少し弱っているから(虚の状態)。 この身体の弱っている状態とは、寝不足、栄養不足、ストレスが解消できていない、または暑さ寒さなど外の環境に体が追いついていかないなどの様々な要因が考えられます。
アトピー性皮膚炎の経絡鍼灸治療的に見ると「血」の病気になります。血は肌を潤すと言われています。血の病気というと、血が不足して足りなくなるか巡りが悪くなって滞るかです。潤いがなくなると肌がかさかさになり熱を持ちます。
アトピー性皮膚炎は体質改善が大事。
アトピー性皮膚炎は体質によるものが大きく、子供の頃の方が治りやすいので、できるだけ早く体質改善をするべきです。血は婦人科との関係も深いので、女性の方が悪化しやすい傾向にあります。女性の方で生理のたびに皮膚の状態が悪化する方もいらっしゃるでしょう。ですので、初潮を迎えたりすると治りにくくなります。
そして、皮膚の表面や近くで熱を持ち、かゆみや赤みなどになっている方は身体の奥の方が冷えていたりします。この状態について様々考えられるのですが、経絡鍼灸治療では表面を「陽」の部分と捉え、表面部分に熱が停滞しているので「陰」の部分、つまり身体の中には陽が少なくなっていき冷えてしまっているのかなとも思います。もちろん、現代は冷飲食で冷えたり、薬剤の過剰使用などもあるのでどれが身体の冷えの原因か特定するのは難しいかもしれません。
悪化を防ぐのはかかないこと。
アトピー性皮膚炎の患者さんがみなさんおっしゃるのは「かゆくてかいてしまう」ということ。虫刺されでかゆみが出てかいてしまいどんどん広がってしまった経験をされている方は少なくないのではないでしょうか?アトピー性皮膚炎でも原因は違えど同じ現象が起きてしまいます。愈鍼アネックスでは画像のような棒灸(ぼうきゅう)を使って皮膚を温めることでかゆみが出にくくなる鍼灸施術を行いながら、体質を改善する経絡鍼灸治療を行なっております。棒灸は皮膚表面を温めるのですが、不思議とかゆみが落ち着いてきます。