仙台市青葉区立町にある女性のための鍼灸マッサージ院、愈鍼アネックス小泉です。
仙台はダウンコートが必要な日もありますが、日中はだいぶ暖かな日も増えました。東北の桜の季節もそろそろでしょうか^^
今回は鍼灸施術における、東洋医学的施術の組み立て方のお話です。
鍼灸施術と言っても、本当に様々な方法と鍼やお灸の種類があります。中医学的鍼灸、西洋医学的鍼灸、日本独自で体系づけられた経絡治療。鍼灸院の看板を見ただけでは施術スタイルはほぼ分かりません。今の時代はホームページがあるからそう言った意味ではご自身に合った施術方法を見つけやすいかもしれません。大まかな施術のスタイルについては、以前のブログで少し触れました。
詳しく書くとこれでまた鍼灸豆知識になって興味深いブログになりそうなので、また改めて書かせてくださいね^^
経絡治療の施術。
愈鍼アネックスは、鍼灸施術でも東洋医学的アプローチをする経絡治療と西洋医学的アプローチのトリガーポイントを用いて施術をおこなっています。これもまた詳しくは以前触れたので今回は経絡治療を実際行う際に、どんな考え方で症状に対するアプローチを決めているのかを書きたいと思います。
まず最初に問診をして、脈診や腹診をします。
ここで現在の患者さんの身体の状態を把握します。「これだけ?」と思うかもしれませんが、経絡治療では脈の流れ方やお腹の張り方、肌の状態などを拝見して総合的に判断をします。
判断材料となるのがこちらや、
こちら。
この図よりもっと詳細な陰陽や五行を使い、脈診と腹診で得た情報によって総合的に判断して症状の発端となっている臓(虚している臓)を見つけ出します。その虚している臓を経絡やツボを使って補うことにより経絡のバランスを整える施術をおこなっていきます。
ここから少し難しくなっていくのですが、じゃあなぜ、虚しているとなぜ症状が出てくるのか?ここに陰陽が出てきます。
陰陽はこのような図であらわされることが多いです。
黒いところが陰。白いところが陽。これが深い関連があります。
例えば足が冷えて方困っている方がいるとします。
さて、この方は陰でしょうか?陽でしょうか?
実は、両方。
意地悪な問題でした。
この陰陽図を見ると、黒い部分が多いところは白い部分が少なく、反対に白い部分が多いところは黒い部分が少ない。
黒だけ白だけ(陰だけ陽だけ)というものは存在しないよという図なのです。つまりアンバランスが症状として出てくるんです。この考え方を臓の虚にも当てはめることができます。
足が冷える方に置き換えると、「足は冷えてるけど、どこかは熱い(陽の部分)がある」となります。
続きはまた明日^^